【例文】大過去を表す過去完了形【図解で解説】

「大過去」を表す過去完了形

過去完了形は基本的に「had + p.p.(過去分詞)」の形です。

過去完了形には大きく、「経験用法」「完了・結果用法」「継続用法」「大過去を表す用法」があります。

また、「仮定法過去完了」「過去完了進行形」の形もあります。

ここでは過去完了形の「大過去を表す過去完了形」についての解説と例文紹介をしたいと思います。

【例文】過去完了形の経験用法 【現在完了形との違いを図解で解説】

「大過去」を表す過去完了形を例文と図解で解説

過去の2つの出来事を一つの文で表す場合、より古い方を had+p.p. の過去完了形で表します。

このより古い方を、「大過去」と呼んでいます。

上記の例文で見ると、話者がこの文を話している「現在」より過去に、「彼が言った」と「彼が彼女に会った」という二つの出来事が起きています。

この例文の場合、「彼が言った」ことより、「彼が彼女に会った」ことのほうがより昔に起きた事です。

なので「彼が彼女に会った」ことは「大過去」という事になり、過去完了形で表現されます。

しかし、1つの英文で2つの過去の出来事を表す場合でも、過去完了形を使わない場合があります。

以下でその説明をしていきます。

過去完了形を使わずに2つの過去の動作を表現する場合

実は、「大過去」を表す過去完了形は、頻繁に用いられることはありません。

なぜなら、1つの英文で2つの過去の出来事を表す場合でも、英文の中で過去の出来事が時系列で表現される場合過去形で表現します。

また、接続詞や時間を表す表現などによって出来事の前後関係が明らかな場合など、多くの場合で、過去形で代用することが出来るからです。


1つの英文で2つの過去の出来事を表す場合で、「大過去」を表す過去完了形を用いなければいけないのは、出来事が時系列でなく、かつ、出来事の前後関係が明らかでない場合に限られます。

最初に触れた「経験用法」「完了・結果用法」「継続用法」の用法では、過去完了形でなければいけないケースも多いのでご留意ください。

「大過去」を表す過去完了形 英語例文

【大過去】

I told him yesterday that I had seen her the night before.

(和訳)その前夜に彼女に会ったと、昨日彼に言った。

【1】see A (Aに会う)
【2】the night before (前夜)

【大過去】

She said that she had seen him the night before.

(和訳)彼女はその前夜に彼にあったと言った。

【1】see A (Aに会う)
【2】the night before (前夜)

【大過去】

My grandfather died 2 years ago; my grandmother had died 3 years before that.

(和訳)私の祖父は2年前に亡くなりました。私の祖母はその3年前に亡くなっています。

【1】die (死ぬ、亡くなる)
【2】grandfather (祖父) grandmother (祖母)

【大過去】

I was more interested in politics than I had been in accounting.

(和訳)それまで会計学に興味があったよりも、もっと政治学に興味があった。

【1】be interested in A (Aに興味がある)
【2】politics (政治学)

【大過去】

There were more people at the party than I had expected.

(和訳)パーティーには、予想していたよりも人が多かった。

【1】party (パーティー)
【2】expect (予想する)

【例文】過去完了形の経験用法 【現在完了形との違いを図解で解説】