It is for 人 to 構文の基本
「It is ~ for 人 to 動詞の原形」の構文はとても基本的な構文ですが、ネイティブが書く話す英文でもよく用いられる形です。しっかりと使い方をマスターしておきましょう。
It is の後の「~」の場所には形容詞が来ることが多いですが、It is a good thing for you to eat breakfast.(君にとって朝ご飯を食べるのは良いことだ。)のように名詞(a good thing)が来ることもあります。
一般論を述べる時は「for 人」は省略されることもあります。(例:It is easy to speak English. )
また、「人」としていますが、人以外の名詞も来ることができます。(例:It is easy for the company to make money.)
この構文で最も大事なのは、to不定詞の後が必ず動詞の原形になることです。
It is for 人 to 構文の書き換え
この構文を使わずに同じ意味を表す文章に書き換えることが可能です。英語の試験で問われることも多いので、書き換えをできるようにしておきましょう。
書き換える方法は簡単です。It を「to+動詞の原形」に置き換えるだけでよいのです。
しかし、実際の英会話や一般的な文章中では「to+動詞の原形」を「doing」の動名詞の形にして主語にすることが多いです。
形式主語の it
構文の書き換えを学んでまだ余裕のある方は、この構文の文法的な説明も見てみてください。
まず、なぜこの「it is for 人 to 構文」が必要なのか考えてみましょう。
その理由は英語は頭でっかちな文章を嫌うからなのです。
ここでいう「頭」は「主語」の事を言います。つまり、英語は主語が長い文章は嫌いなのです。
主語が長いと何がいけないのでしょうか?
主語が長いと結論にたどりつくまでに時間がかかってしまいます。
例えば Playing baseball with friends is fun for me. と言うよりも、It is fun for me to play baseball with friends. と言った方が、「fun」にたどりつくのが早いです。
Playing baseball with friends… と文章を始めると、最後まで聞かないと「fun」なのか「boring」なのかわからないですよね。聞き手は結論が得られずにイライラしてしまうかもしれません。
英語は日本語と違って、結論を先に言いたい言語なのです。
そこで、本来主語であるべき「to不定詞+動詞の原形」を文章の後ろに回して、その代わりに、itを代役として主語にしているのです。これが「it is for 人 to 構文」の正体です。
そしてこの「代役の主語 it」 を文法用語で「形式主語」と呼んでいます。
It is of 人 to 構文
最後に、間違えやすい「it is ~ for 人 to 構文」の「It is ~ of 人 to 構文」の違いを見ていきましょう。
「It is ~ of 人 to 構文」は it is の後に「人の性質を表す形容詞」が来ます。
そして、「…するとは(人)は~だ」の意味になります。
この二つの構文はとても似ていますが、大きく意味が異なるので注意しましょう!
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