「 SNS 」の英語表現 SNSについての議論の英語語彙

「SNS」の英語表現 SNSについての議論の英語語彙

「SNS」social networking service の頭文字をとった略語(abbreviation)です。

英語ネイティブはあまり「SNS」とは言わないとのことです。

他にも以下のような言い方があります。

social media

social network

social networking site

SNSの議論と基礎知識&関連英語語彙

ここではSNS/ソーシャルメディアをめぐる議論と基礎知識を関連する英語表現と共に紹介していきます。

2000年以降、インターネット(the Internet)が普及し、誰もが気軽にアクセスできるようになりました。

そして、新聞・雑誌・テレビ・ラジオのような一方向(one-way)に情報を発信するマスメディアmass media)とは違い、双方向(two-way)に情報を発信できるソーシャルメディアsocial mediaが生まれました。

日本ではまず、mixiやfacebookのようなSNS流行し、スマートフォン(smartphone)の普及とともにtwitterやinstagram、LINEがシェアを伸ばしてきました

現在、最も利用されているソーシャルメディアはYouTubeです。YouTuberと呼ばれる、YouTubeでの活動を本業(main business)とする人々も現れています。

ソーシャルメディアの収入源(source of revenue)は様々ですが、ユーザーの課金から収入を得る場合や、企業等からの広告(advertisement)から収入を得るモデルなどがあります。

このネット広告(Internet advertising)の存在感は大きくなってきており、日本ではすでにテレビへの広告費の規模を超えています。

また、企業が自社のSNSアカウントを作成して宣伝活動を行なったり、インフルエンサー(influencer)と呼ばれるSNSで影響力を持つ個人に宣伝を依頼したりと、企業の宣伝活動の方法も大きく変わってきました。

ビジネスに加えて、政治においても、ソーシャルメディアの影響力はどんどん大きくなってきています。

かねてより、新聞・雑誌・テレビ・ラジオのようなマスメディアは情報を大衆に一方向に伝える手段であるため、影響力が大きく、立法・行政・司法(三権分立)(the separation of powers)に並ぶ「第4の権力」と呼ばれてきました。

そこに、双方向・多方向に情報が発信される新たなソーシャルメディアが登場し、今までマスメディアに依存していた大衆の情報収集方法が大きく変わりました。

そして、その社会への影響力故にソーシャルメディアは「第5の権力」(the fifth power)と呼ばれることもあります。

このソーシャルメディアの影響力の大きさが現れた例が、北アフリカのチュニジア(Tunisia)で起きた「ジャスミン革命」(the Jasmine Revolution)です。

チュニジアでは2010年頃から、23年続いたザイン・アルアビディン・ベンアリ大統領の独裁政権(dictatorship)に反体制デモ(anti-government demonstration)が続発し、最終的に同大統領が亡命して独裁政権は崩壊しました。

この革命では、facebookを主とするSNSを通じたデモの呼びかけが、革命を成功に導いた要因であると言われています。

そしてこの革命は、チュニジアを代表する花から「ジャスミン革命」と言われています。

この民主化(democratization)はチュニジアにとどまらず、エジプトなどの他のアラブ地域にも波及しました。

そして、この民主化の波は「アラブの春」(The Arab Spring)と呼ばれるようになりました。

良い情報を簡単に共有できる一方で、その手軽さと影響力のためにSNSには問題点も多く存在します。

投稿した画像などから住所がばれてしまうような個人情報(personal information)の問題や、モラルに反した投稿が炎上(Internet flaming)してしまう問題もあります。

更に不特定多数の匿名の(anonymous)人間が情報を発信できるため、デマ(false rumor)やフェイクニュース(fake news)を情報の受け手が見分ける必要があります。

また、その匿名性から、簡単に人をいじめたり、晒したり、誹謗中傷(online slander)をしたりする事件が後を絶たず、被害者が自殺(suicide)に追い込まれたケースもあります。

ソーシャルメディアには我々の生活をより良くするプラスの面があります。利用者が自分が大きな影響力を持っている事を自覚することでマイナスの面を小さくする必要があるでしょう。

英語例文
Level:★★★★★☆☆☆

As social networking services become increasingly popular, more and more attacks against users’ private information are reported.
(和訳)SNSがますます人気になるにつれて、ますます多くのユーザーの個人情報への攻撃が報告されている。
【ポイント①】as ~ (~につれて)
【ポイント②】more and more (ますます)
Level:★★★★★☆☆☆

Social networking sites are very useful in sharing information, making friends and keeping in touch with old friends.
(和訳)ソーシャル・ネットワーキング・サイトは情報を共有したり、友達を作ったり、昔の友達と連絡をとったりするのにとても便利である。
【ポイント①】be useful in doing (~するのに便利である)
【ポイント②】keep in touch with A (Aと連絡を取り合う)
Level:★★★★★★☆☆

People use social media to vent about everything from customer service to politics.
(和訳)人々はカスタマーサービスから政治まで何でも、不満をぶちまけるためにソーシャルメディアを使う。
【ポイント①】vent about A (Aについての不満をぶちまける)
【ポイント②】from A to B (AからBまで)
Level:★★★★★☆☆☆

Adolescents and young adults can benefit from the use of social media in multiple facets of their lives.
(和訳)青年や若者は生活の様々な側面でソーシャルメディアの利用から恩恵を得ることが出来る。
【ポイント①】adolescents (青年:12~18歳くらい) young adults (若者:十代後半~二十台前半くらい)
【ポイント②】facet (側面)
Level:★★★☆☆☆☆☆

Social media itself is not the problem.
(和訳)ソーシャルメディアそのものは問題ではない。
【ポイント①】social media (ソーシャルメディア)
【ポイント②】itself (強調用法:それ自体、そのもの)
Level:★★★★★★☆☆

The U.S. Supreme Court struck down a law preventing registered sex offenders from using social media.
(和訳)アメリカの最高裁は性犯罪者がソーシャルメディアを使う事を妨げる法律を無効にした。
【ポイント①】strike down a law (法律を無効にする)
【ポイント②】sex offender (性犯罪者)
Level:★★★★★★☆☆

Social media indeed was a major enabler of the Jasmine Revolution.
(和訳)ソーシャルメディアは確かにジャスミン革命を可能にした主要な要因であった。
【ポイント①】enabler (可能にする人・物)
【ポイント②】indeed (副詞:確かに)
関連長文の中で学ぶ

We have used the word “break” to mean to make “a first and partial disclosure,” that is, to make something known to the public, for a long time. The Online Etymology Dictionary says the word has been used this way for more than 750 years.

In the news business, to “break a story” means to have the first report on the story. With social media like Twitter and Instagram, newsmakers and reporters can immediately send messages to the public. Being the first to report on an event or having an original story — a “scoop” as reporters call it — is becoming more difficult.

In the past, when there was a disaster or an important news event, reporters would interrupt a regular television or radio broadcast. They often said, “We interrupt this program for an important announcement.” They did not use the words “breaking news” because it was clear they were “breaking into” the regular program.

Some media organizations still use the term “breaking news” to describe such an unusual report. But on many other news programs, the words “breaking news” appear every day, without a real interruption to the normal broadcast. They seem to simply mean that there is a news report coming up. It is probably not an original story.

The Cambridge Dictionary has a more up-to-date definition for “breaking news.” That is, “information that is being received and broadcast about an event that has just happened or just begun.”

VOA Learning English 「Why Is the News Always Breaking?」より一部抜粋 全文は以下のリンクより
https://learningenglish.voanews.com/a/why-is-the-news-always-breaking/5827030.html

(和訳)
私たちは、初めてかつ部分的な開示をすること、つまり、何かを大衆に知らせる事を意味するために「break」という言葉を長い間使ってきた。オンライン・エティモロジー・ディクショナリー (オンライン語源辞典)はその言葉はこの用法で750年よりも長く使われてきたと言っている。

ニュース業界では、「break a story」は第一報を報じる事を意味する。ツイッターやインスタグラムのようなソーシャルメディアがあれば、話題性のある人や記者はメッセージをすぐに大衆に伝えることが出来る。ある事件を報じる最初の人になる事や、新規の話を報じること、記者が言う「スクープ」はより難しくなってきている。

昔は、災害や重要な出来事があった時は、記者は通常のテレビやラジオの放送に割り込んだものだった。彼らはよく「重要なお知らせのためにこの番組を中断いたします。」と言っていた。通常の番組に「break into (さえぎる)」している事は明らかであったので、彼らは「breaking news」という言葉は使わなかった。

そのような稀な報道を言い表すのに「breaking news」の用語をまだ使っている報道機関もいくつかある。しかし多くの他のニュース番組では、普通の放送への割り込みをすることなしに「breaking news」という言葉は毎日登場している。彼らはやって来る報道があることを単に意味している様に見える。それはおそらく新規の話ではないだろう。

ケンブリッジ辞典ではより最新の「breaking news」の定義が記載されている。それは、「まさに入手されている情報やちょうど起きたばかり、又は、始まったばかりの出来事に関する放送」である。


「「 SNS 」の英語表現 SNSについての議論の英語語彙」への1件のフィードバック

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