【攻略法】英語のスピーキング力を上げる方法 「脱中級者」

英語上級者への壁 「スピーキング」

英語の文法・単語はバッチリなんだけど…

TOEICで700点以上は取ったけど…

英検準1級・1級の筆記試験は合格したけど…

英語を「話すことが出来ない」「スピーキングは苦手」という、英語学習者の方は多いのではないでしょうか?

そんな方々に実践していただきたい勉強法(攻略法)があります。


私は23歳でほぼ「ゼロ」から英語学習をはじめ、約1年半後には英検1級を取得しました。(ほぼ独学)

もちろん、英検1級の2次面接試験つまり、スピーキングテストも合格する必要がありました。

TOEIC900点や英検1級の筆記試験は「がり勉・気合」で何とかなりましたが、スピーキングテストはそうはいきませんでした。

そのために、色々と知恵を絞った結果、この「攻略法」に辿り着きました。

通常、1年半では英検1級を取得するのはかなり厳しいと思います。

しかし、昼は仕事、夜は夜間大学に通っていた、時間制限の多かった私でも結果を出すことのできた効率の良い「攻略法」です。

この勉強法・攻略法は「英語学習中級者」の方は必見だと思います。

とくに中級者で長年足踏みをしている方、行き詰っている方は必見です!

※ここでは「発音」の勉強法は取り扱いません。

※中級程度の英語力がある前提です。(文法・単語力等)

※勉強は必要です。いかに普段の勉強を効率よくするかに焦点を当てています。

英文を分解して分析する

まずは以下の文を見てください。


Just like some Northeast Asian countries, African countries are expected to reach middle income status by 2025.

いかがでしょうか?

このレベル・この長さの文を即座に脳内で英作文して、自分の言葉で発することが出来るでしょうか?

このページをここまで読んでくださっているので、おそらく難しく感じる方がほとんどかと思います。

「このレベルの文をスピーキングでアウトプットできるようになってください」と言われたら途方に暮れるかもしれません。

何から手を付けてよいか分からず、闇雲に多読や単語の暗記をすることしかできないかもしれません。

もちろん、それでも英語力はゆっくりと向上すると思います。

しかし、それでは向上のスピードが遅すぎてモチベーションが維持できず、挫折することもしばしばです。


そうならないように、早速、「攻略法」を解説していきます。


この攻略法は「困難」「分割」して「分析」することで勉強効率を上げようというものです。

英語学習に限らない話ですが、「困難」「分割」することで簡単になります。

デカルトは「困難を分割せよ」

ビル・ゲイツは「問題を切り分けろ」


と言っている事からも分かります。

また、孫子は「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という格言を残していますが、「分析」をすることも大事です。


ここでは「困難」を「分割」するために上記の英文を分解してみます。

Just like /some Northeast Asian countries,/ African countries /are expected to /reach middle income status /by 2025.

① Just like /some Northeast Asian countries,
② African countries
③ are expected to
④ reach middle income status
⑤ by 2025

※ここでの「攻略法」の分解方法は一般的なスラッシュリーディングや文法要素とは違います。

分割をしたところで、分析もしていきましょう。

まず最初に伝えたいのは、この文は「要は②African countriesが④reach middle income statusという事をいいたいだけ」という事です。

つまり残りの文の構成要素(①・③・⑤)は、細かな意味を文の主要部に追加するためのものに過ぎないのです。
※極論、なくても概ねの意味は通じます。

いかがでしょうか?

なんとなく難しいと思っていた英文も、このように「困難」(長めの英文)を分割すると、比較的、簡単に見えてくることが分かりました。

「African countries reach middle income status.」なら英語で言える!という気がしてきますね。

しかし、「African countries reach middle income status」とだけ言えればいい、という事を言いたいのではありません。

もちろん、分割した他の文の構成要素もしっかりと文として紡いであげる必要があります。

それでは、せっかく文を構成要素に「分割・分解」したので、それぞれの構成要素に「明確な役割」と「名称」を与えてあげましょう。

「明確な役割」と「名称」を与えることで、自分がどの要素の語を学んでいるかを「意識して」練習・勉強することが出来ます。

この「意識して」という事が非常に重要です。

例えば、筋トレは「どの筋肉」を鍛えているかを意識すると、よりトレーニングの効率が上がります

ピアノなどの楽器もそうではないでしょうか?

「右手だけ」、「左手だけ」、「1小節だけ」、「リズムだけ」、と練習を分割して意識を一点に集中することで効率が上がります

英作文・スピーキングの練習・勉強も同様です。

文を構成要素に分解して、自分がどの構成要素の語を練習・勉強しているかを意識して、集中して練習・学習することで、飛躍的に勉強効率は上がります

「集中」の定義…一つの構成要素に絞って、大量に表現をインプット・アウトプットする。

「意識」の定義…英語で学ぶ際に、ターゲットとしている構成要素に意識を向ける

構成要素の「名称」と「役割」

上記で説明したように、分解した英文の構成要素に「名称」「役割」を与えることで、より「意識」して練習・勉強することが可能になります。

※繰り返しになりますが、ここでの「構成要素」とはこの「攻略法」独自のものです。一般的な文法の構成要素とは違いますのでご注意ください。


Just like/ some Northeast Asian countries,/ African countries /are expected to /reach middle income status /by 2025.

① Just like /some Northeast Asian countries,
② African countries
③ are expected to
④ reach middle income status
⑤ by 2025

再度、上記の例文を持ち出して以下で「名称」と「役割」説明します。

<上記の文にある重要な要素>
① センテンス・スターター(前置き)
② 名詞
③ 文の首
④ 動詞句
⑤ 時間と場所の表現(副詞句)

<上記の文にない重要な要素>
■接続詞
■関係詞
■構文

センテンススターター(前置き)

重要度:★★★★☆
↓センテンススターターのまとめ
【保存版】センテンススターター一覧 sentence starter/英文の始め方/英語アウトプット力を高めるフレーズ


上記の文で言うと ① Just like some Northeast Asian countries,(ちょうど~と同様に)です。

センテンススターターはメインの文の前に置く決まり文句で「前置き」「枕詞」とも呼んでいます。

この要素の特徴としては、使い慣れると口癖のようになってくれます。

文法的な複雑さもないので間違えるリスクが少なく、脳みそのエネルギーを使いません。

メインの文の前に「考える時間」を与えてくれるので非常に役に立つ構成要素です。

また、「前文とのつながり」を明確にしたり、会話の「変な間」を埋めたりします。

文法的な間違いも少なく、英文を長く・スマートにしてくれるので、非常にコスパの良い構成要素です。

例としては以下のようなものがあります。
to make matters worse,
come to think of it,
as a matter of fact,
if possible,

【保存版】センテンススターター一覧 sentence starter/英文の始め方/英語アウトプット力を高めるフレーズ

名詞

重要度:★☆☆☆☆

上記の文で言うと、② African countries です。

ごめんなさい。これは覚えるしかないです。攻略法はあまりないです…

しかし、上級者になるには 同音異義語(synonym)対義語(antonym)を調べる癖をつけてください。

そして、余裕があればそれらを使ってパラフレーズする練習をすると良いでしょう。

また、prefix (接頭辞)suffix (接尾辞)も意識すると難しい単語も覚えやすいです。

私の印象では、日本人の英語学習者はコツコツと単語の暗記をするのが好きな方が多いので、たいていの人は問題ないかと思っています。

文の首

重要度:★★★★★

上記の文で言うと、③ are expected to です。

「文の首」は完全に私の造語です。
(調べても名称がないので仕方なくそう呼んでいます。)

重要な割に、「名称」がなく、特別に取り上げられていないので不思議でなりません。

助動詞も「文の首」と定義していますが、文の意味の方向性を決める大事な関節要素を私はこう呼んでいます。

定義を言語化して伝えるには難しいので例を挙げたほうが早いでしょう。

had better (~したほうがよい) や should have p.p. (~するべきだったのに)was going to do (~するつもりだった)や suppose that ~ (~だろうと思う)が該当します。

私の考えでは、これらは文の中心であり、文の構成においてとても重要なので「文の首」と名付けました。

私の印象ですが、can, should, have to, think that, need to, あたりの表現から脱却ができない中級者が多いように思います。

日本人が英会話ができないと言われる理由は、名詞や動詞、形容詞ばかり覚えて、これらの表現を後回しにする英語教育がなされているからだと思っています。

それほど大事な文の構成要素なのに、なぜ後回しにされるのか?

なぜ、これらの表現をまとめた教材が少ないのか不思議でなりません。

それほど、最重要の構成要素です。

「文の首」を制する者は「英会話・スピーキング」を制すると言っても過言ではないと思います。

動詞句

重要度:★★☆☆☆

上記の文で言ううと、④ reach middle income status です。

ごめんなさい。これも覚えるしかないです。攻略法はあまりないです…

あえて言えば、コロケーション(語の相性)を意識して覚えるようにしてください。

つまり、動詞と名詞には「相性」があるのでセットで覚えてください。

例えば 、do a mistake とは言えないのは皆さんご存じだと思います。

なので 、make a mistake (動詞+名詞)のようにワンセットで覚える癖付けをしてください。

単語帳を使うときも、必ず例文でどのようにその単語が使われているか、前後の語は何か(相性)を必ず見るようにしてください。

単語をバラバラに覚えても、英文を与えられるリーディングやリスニングでは意味が理解できたかと思います。

しかし、自分で語を紡がなければならないライティングやスピーキングでは、単語を単体で覚えても無力です

時間と場所の表現(副詞句)

重要度:★★★☆☆

上記の文で言うと ⑤ by 2025 です。

この「時間と場所の表現」は文章の最後にくっつけるだけで良いので比較的簡単ですが、細かな文法ルールがあります。

ですので、英語学習中級者以上でも自分の英作文の中で使いこなせていない人が多いと感じます。

中級以上の英語学習者でも by や until をまだ混同していたり、日にちは on と in どっちが来るのか分からなかったりします。

いかにアウトプットを想定した「時間と場所の表現」の勉強に意識して取り組んできていないかが分かります。

なんとなく行き当たりばったりで勉強した結果、頭の中で情報の整理ができていないことの現れです。

「時間と場所の表現」の使用頻度はかなり高いです。

英語のアウトプットを意識して、集中的にトレーニングすることで「時間と場所の表現」の苦手意識は早めになくしておきましょう。

接続詞

重要度:★★★☆☆

上記の例文では該当がないですが、重要な構成要素です。

しかし、比較的日本人英語学習者が得意とするところであるので、そこまで障害になる構成要素ではないと考えています。

それでも、他の構成要素と同様に、意識して集中して勉強する価値はあるでしょう。

関係詞

重要度:☆☆☆☆☆

関係詞は上級者になるまでは使わないほうが無難です。

なぜなら、関係詞を使うと文が長くなり、構造もかなり複雑になります。

そのため、文法的に間違う危険性も高くなります。

また、文が長くなり複雑になるという事は、話者の脳のワーキングメモリを圧迫するだけでなく、聴いている相手もうんざりしてしまいます。

文章は短く簡潔にして、複数の文に分けて話すのが良いでしょう。

構文

重要度:★★★★☆

中級者でありがちなのが、どうしても5文型で全て完結しようとすることです。

しかし、5文型で全てを言い表すのはかなり苦しいです。

そして、繰り返し似た表現を使う事になるので稚拙な印象を与えるでしょう。

受験英語の文法問題のような難しい構文は必要ないですが、「there is 構文」「it is for 人 to 動詞 構文」などは便利な表現なのでマスターしましょう。

ここでもアウトプットを前提として、「集中」と「意識」を頭において完全に自分のものになるまで繰り返し練習しましょう。

最後に(要約)

最後に要約をします。

説明してきた「スピーキング攻略法」はまず、「困難」(英文)「分割」して「分析」(知る)から始まります。

そして次に、分解した文の各「要素」「名称」を付けてカテゴライズし、「集中」して「意識的」に反復練習をします。

インプット能力(読み・聴き)の時の勉強法の様になんとなく勉強をして、アウトプット能力(書く・話す)は伸びないのです。

プロ野球選手がバッティングのステップだけを集中して意識的に反復して練習するように、

ピアニストが、1小節だけを何度も強弱に集中して意識的に反復練習するように、

より細部にこだわって集中的に意識的に練習する必要があるのです。


これらの事を意識して英語学習に取り組むと飛躍的にアウトプット能力が伸びると信じています。

何からしてよいか分からず「壁」にぶち当たっていた方に、少しでも理解していただければ幸いです。